スカパーJSATは3月9日、宇宙ベンチャーである小型SAR衛星の開発・運用を行うQPS研究所の資金調達ラウンドに参加し、出資を行ったことを発表した。
QPS研究所は、平均10分ごとの準リアルタイム地上観測データサービスの提供に向けた小型SAR衛星コンステレーションの構築を目指しているが、2022年10月に2機の衛星(QPS-SAR3/4号機)をイプシロンロケット6号機の打ち上げ失敗の際に喪失していた。
今回の資金調達は、QPS-SAR5/6号機の打ち上げを間近に控え、早期のコンステレーション構築に向け、従来よりも積極的な衛星打ち上げプラン実施を目的に進めているもので、同ラウンドにて調達された資金は、衛星の大量生産体制を整えるための新工場の増設ならびに8号機以降の衛星調達のために使用される予定だという。
なお、スカパーJSATでは、今後もQPS研究所とのパートナーシップを強化し、QPS研究所の事業の支援を行っていくとともに、小型SAR衛星コンステレーションを活用した事業への取り組みの推進、そして宇宙事業のさらなる発展を目指すとしている。