東急建設は3月8日、簡単な情報入力で環境負荷の削減効果と必要コストを算出できる「概算ZEB・省エネシミュレーションツール」を公開を発表した。

  • ,左:「建物基本情報」入力画面、右:シミュレーション結果画面

    左:「建物基本情報」入力画面、右:シミュレーション結果画面

同ツールでは、簡易算定と詳細算定の2パターンによるシミュレーションが可能となっている。

簡易算定では建物用途、建築面積、階数、延床面積といった「建物基本情報」の入力により、一次エネルギー消費量、CO2排出量およびイニシャルコスト、ランニングコストを概算することが可能で、詳細算定では「建物基本情報」に加え、外皮性能や空調、照明等の「建物仕様情報」の入力で、より精緻な概算データが算出される。

建物用途は事務所、ホテル、マンション、学校施設、病院、物販店舗の6種類から選択でき、複合用途は最大3つまで選択することができる。シミュレーション結果は、「省エネ法基準ビル」「省エネビル」「ZEB Ready」の各パターンで表示されるため、顧客の削減目標や予算に合わせて提案するとしている。

通常、ZEB(Net Zero Energy Building)を検討する際は、設備の専門知識を持つ技術者、設計図から省エネ機器などを読み取って計算するため、1か月程度の期間を要する。同ツールでは、誰でも1分程度の建物情報の入力のみでシミュレーションができるため、建物を建てる際の環境負荷削減について検討するきっかけを顧客に提供できるとしている。