Googleは現在、Webブラウザ「Chrome」のリソース使用量の改善に力を入れている。最近では、Chrome 110において、非アクティブなタブのメモリを解放したり、視覚効果を抑制したりするなどして、メモリ使用量やバッテリー消費量を削減する新しいモードが実装された。これに続いて、Googleは各タブがどれくらいのメモリを使用しているのかを簡単に把握することができる機能を追加しようとしているようだ。
この新機能は、Chromeの専門家であるLeopeva64氏(@Leopeva64)によって発見され、Twitterへの投稿で明らかになった。この機能をが有効になると、ブラウザのタブ部分にマウスカーソルを合わせた際に、そのタブが消費しているメモリ量がポップアップで表示されるようになるという。
Chromeには現在、各タブやタブ内のフレーム、拡張機能ごとのCPUやメモリの使用量を確認することができる専用のタスクマネージャが用意されている。これは、[…]→[その他のツール]→[タスクマネージャ]で呼び出すことができる。
マウスオーバーによるメモリ使用量の表示は、タスクマネージャよりも簡易な方法で各タブが使用しているメモリ量を把握できるようにするもののようだ。Leopeva64氏はこの機能をChromiumのソースリポジトリに対するコミットの中で発見しており、実装としてはまだプロトタイプの段階とのこと。そのため、この機能がいつChromeのプレビュービルドに正式に組み込まれるかは現段階では分からないが、試してみるにはもう少しの間待つ必要がある。