宅配寿司「銀のさら」を展開するライドオンエクスプレスホールディングスは3月7日、寿司桶の見栄えをAIで採点し評価するアプリ「mibae(ミバエ)」を開発し、「銀のさら」一部店舗で社員教育ツールとして導入したことを発表した。
採点用AIは、寿司桶のネタ1つ1つの正しい色と形の識別能力が必要なため、1つのネタに対して1,000枚以上の写真分析を実行。環境の変化による光の強さや角度の変化に対応し、正しい色と形の識別が可能になったという。点数として表すことが難しい「美しさ」の採点については、「美しい桶」「普通の桶」「美しくない桶」を作り評価基準とし、学習させることによって美しさの数値化を実現している。
従業員専用のアプリを導入することで、担当者個人による属人化した評価基準から統一した評価基準に、各店舗に任せていた従業員の寿司調理教育を、教育担当者が遠隔地から行うことが可能になるほか、ゲーム感覚で盛付けを学習できる効果も期待している。開発したアプリは、全国の「銀のさら」直営店108店舗で桶商品「相模」での採点にテスト導入されており、今後、他の商品への展開と2023年中にフランチャイズ店舗を含めた全国381店舗(2023年2月末現在)での導入を目指し開発を進めていくという。