大日本印刷(DNP)は3月7日、steAmと協同で、カンボジアのプノンペン日本人学校と徳島県上板町立高志小学校をつなぎ、メタバース空間で国際交流を通した子どもたちの学び合いの可能性を検証する実証実験を行い、2月22日と3月6日の2回に渡り交流を深め合ったことを発表した。

  • 実証実験の様子(メタバース空間)

    実証実験の様子(メタバース空間)

この実証実験では、DNPが構築したバーチャル空間「京都館PLUS X」を活用し、メタバース空間における子どもたちの国際交流と学び合いの可能性について検証した。

カンボジアと日本の双方でメタバースの実証空間に接続し、1日目は両国の児童がそれぞれの地元を紹介するポスターを描いてプレゼンテーションを実施し、また、京都の魅力に触れながら2回に渡り交流を深め合った。2日目はボイスチャット機能を活用し、お互いのプレゼンテーションに関する質問や感想などで交流したという。

  • 実証実験の様子(左:カンボジアプノンペン日本人学校、右:徳島県上板町立高志小学校)

    実証実験の様子(左:カンボジアプノンペン日本人学校、右:徳島県上板町立高志小学校)

実際に体験した子どもたちからは、アバター同士の距離次第で声が聞こえない・聞こえるといった臨場感を味わえた、離れている都道府県や国との交流ができ、身近に感じられた、アバターだとリアル映像よりも話しやすいといった感想が上がったという。

DNPは今後も、子どもたち自身が設定した「問い」に沿った交流などについて、メタバース空間を活用して継続的に支援していく構えだ。