楽天モバイルの子会社で通信インフラ開発を手掛ける楽天シンフォニーは3月6日、サウジアラビアの通信事業者であるSalamと戦略的提携に関する包括協定を締結したことを発表した。同協定に基づき、楽天シンフォニーは、オープンなスタンダードに準拠した無線アクセスネットワーク(Open RAN)とネットワークの構築計画、実装、運用サービスをSalamに提供する。
サウジアラビア王国に本拠を置く通信事業者であるSalamは、政府や企業、卸売・消費者セクターに対して、ブロードバンドおよびコネクティビティ、クラウドコンピューティング、マネージドサービス、セキュリティサービス、衛星サービス、インターネットサービスに関連する次世代ICTソリューションを提供している。
同協定により、楽天シンフォニーは、Eコマース、フィンテック、モバイルバンキング、デジタルコンテンツ、ゲーム、ストリーミング、OTT(Over-The-Top)プラットフォーム、メタバース、ビッグデータ、AIなどの相互に合意した成長分野において、最先端のソフトウェアやハードウェア、サービス提供プラットフォーム、マネージドサービスを提供する基盤を構築していく考え。
同社は、4Gおよび5GのOpen RAN技術に関する各種プラットフォーム、専門知識やサービスをSalamに提供することで、サウジアラビアと湾岸協力理事会(GCC)地域における同社の成長機会をサポートしていく。両社は、今後、協業の進捗について今後も公表していく予定とのことだ。