フォーバルGDXリサーチ研究所は3月6日、中小企業の経営者1,619人に実施した「中小企業のDXに関する実態調査」の結果を発表した。
中小企業経営者に、DX(デジタルトランスフォーメーション)とは何か知っているかたずねると、30.1%が「DXについてよく知らない」と回答し、49.4%が「知っているが、説明できるほどではない」と回答した。DX化への動きが国全体で加速しているが、中小企業においてはDXについての理解が十分でなく、有効的な施策を実行するのは困難な状況であるとみられる。
自身の会社はDXに取り組めているか聞いたところ、49.2%が「取り組めていない」と回答。また、「取り組めている」と回答した人のうち、60.6%がステップ1の意識改革に留まっているという結果となり、DXによって実務の課題解決にまで到達できている中小企業は非常に少数と推察される。
自身の企業全体のDXに取り組みレベルを上げるために現在足りていないと思うものについて聞くと、1位が「従業員のリスキリング」、2位が「経営陣のリスキリング」と「リスキリング」であった。
中小企業は社員数が少ないため、ITに精通した人材が少なく、経営陣、従業員とも1からリスキリングを行っていく必要があるとし、「DX化」と言っても「自社の何が課題か」「どのようなIT手段があるか」が分からないと企業全体のDX化は難しく、まずはリスキリングでDX化の進め方を学ぶ必要があると同所はみている。