ECでのショッピング、検索や調べ物だけでなく、SaaSを使って業務もブラウザでやるようになった。だからこそ、ブラウザが遅いことはストレスになりうる。ブラウザの速度対策として、Make Use Ofが「5 Little-Known Factors That Could Affect Your Browser Speed」として紹介している。
1. ソーシャルメディアのタブを閉じる
開いているタブが多い場合、ブラウザの性能に影響が出る。中でも、Facebook、Twitterといったソーシャルメディアをブラウザで利用しているユーザーは、注意が必要だ。ソーシャルメディアは最新の情報を表示するためにフィードの読み込みが頻繁に発生しており、バックグラウンドで動いている。
そのため、一般的にリソースを多く消費すると言われている。不要なタブを1つずつチェックして閉じるのが面倒なら、システムリソースを多く消費しているタブを閉じてくれる拡張機能を活用するのもいいだろう。Google Chomeユーザーなら、タブ管理拡張の「OneTab」がある。事前に設定しておけば時間になるとタブを自動で閉じてくれるというものだ。
2. 拡張の管理
ブラウザでできることを増やしたり、自分の使うサービスとの連携を簡単にしてくれるのが拡張サービスだ。拡張がブラウザを重たくすることは新しい指摘ではない。だが今一度、自分がどのような拡張をインストールしているのか再確認してもいいかもしれない。使っていない拡張は削除する。
それでも速度が改善しないなら、残った拡張のうちどれがリソースを多く消費しているのかチェックし、多いものについて妥協できるのなら残す、妥協できないなら削除しよう。 Chromeユーザーなら、「メニュー」から「その他のツール」へ、そこから「タスクマネージャ」を選択すると、各タブが消費しているリソース(メモリやCPUmなど)がわかる。Mozillaユーザーなら、アドレスバーに「about:processes」と入力することで、各プロセスが消費しているメモリがわかる。
3. アンチウイルスソフトをチェックする
ウイルス対策をやってくれるアンチウイルスソフトウェア。しかし、非効率なアンチウイルスソフトはシステム全体のパフォーマンスに影響を与えるが、ブラウザを使っているときに気がつくことが多いという。
AV-TESTとAV-Comparativesが、主要なアンチウイルスソフトウェアをテストした結果を公開しているので、参考にしたい。AV-TESTはPC(Windows、macOS)、Androidもある。
4. DNSを変更する
ネットワーク上の機器に割り当てられたドメインやIPアドレスを管理するDNS(Dynamic Name Server)は、例えるならインターネット上の電話帳。不可欠なサービスだが、これが性能に影響を与えることもあるという。
自分の居場所で最適なDNSを選択することで、速度を改善できるかもしれない。面倒だが、DNSを変更するというのも、有効な対策になる。
5. ブラウザデータの消去
ブラウザは、ユーザーがどこで何を閲覧したのか膨大なデータを保存している。これが速度に影響を与えている可能性もある。
多くのデータが溜まっていれば、ブラウザの「履歴」から閲覧履歴を消去することで、速度が改善するかもしれない。なお、この操作を行うとクッキー情報、キャッシュ、ダウンロードログなども削除されるので、注意したい。
6.VPNを切断
安全にブラウジングできるVPN。だが、遠くのサーバーにアクセスしている場合は速度に影響がでるかもしれない。VPNを切断して速度改善が見込めた場合は、VPNをオン/オフにして速度とのバランスを図ろう。