Malwarebytesは3月3日(米国時間)、「YouTube under fire for allegedly gathering children's data」において、英国でYouTubeの子供のデータの取り扱いに関して疑いが持たれ、Googleが告発されたと伝えた。英国にある児童擁護団体「5Rights Foundation」が、英国の個人情報保護監督局であるInformation Commissioner's Office(ICO)に対し、Googleに関する苦情を申し立てたことが明らかとなった。

5Rights Foundationの訴訟では、子供のデータをYouTubeがどのように収集しているかに焦点が当てられている。YouTubeが最大500万人の子供の位置情報、視聴習慣、嗜好などを収集しているとし、データの取り扱いが不適切であり法律に違反している可能性があると主張している。

またYouTubeのプラットフォーム設計を変更し、収集したデータを削除するよう求めていることもわかった。子供のデータで学習した機械学習システムのロールバックおよび削除をGoogleに命令するよう英国当局に要求しているという。

この申し立てが事実であれば、英国当局はGoogleにデータ収集の停止を命じ、同社に対して多額の罰金を科す可能性がある。子供のデータはセンシティブデータであり、Googleにおいても重点項目の一つとなっている。Googleはすでに2019年に親の同意なしに子供のデータを収集したとして1億7000万ドルの罰金が科されており、今後の展開が注目される。