ヒューマネージは3月3日、企業で実施されたエンゲージメント・サーベイ(社員のエンゲージメント状態を測定するツール)の分析結果を発表した。この結果は、2021年12月~2022年 11月)に同社が提供するエンゲージメント・サーベイ「Qraft」を受検した6万8,659 名のデータを分析したもの。
「エンゲージメント」とは、社員が仕事にのめり込んだり、やりがいを感じたりしている状態。社員のエンゲージメントが高いと企業業績や社員の定着にプラスの効果があることは多くの研究で明らかになっており、人材マネジメントにおける重要な概念として、近年注目を集めている。
今回の調査で、全体および年代別のエンゲージメント状態について、5.0を最も良い状態として数値を出したところ、20代社員のエンゲージメントが最も低く3.27、年代が上がるほどエンゲージメントが高いことがわかった。
エンゲージメント状態は3つの要素で構成されており、「仕事に対して『楽しみ』を感じる」「『興味・関心』を持っている」「自分の仕事の『意義』を感じている」という3つの要素が高いほど、エンゲージメントが高いといえるという。
この3つについて、年代別に確認したところ、以下の表の通りとなった。特に20代、30代の「楽しみ」の得点の低さが目を引く結果が出ている。このことから20代、30代の若手社員は、仕事に対して、「興味・関心」と「意義」は感じられているが、「楽しみ」を感じられていないことが明らかになった。