回転寿司店「くら寿司」を運営するくら寿司は3月2日、AI テクノロジーを活用した、回転レーンでの迷惑行為を防ぐ「新AIカメラシステム」を同日から全店舗で導入することを発表した。同システムは回転寿司業界初の取り組みだという。
現在、回転寿司を中心とした飲食店において悪質な迷惑行為が相次いでおり、セルフサービス形式の飲食店の利用に対し、不安を感じる顧客が増えている。こうした背景を下に、同社は回転レーンによる商品提供への不安を払拭し、回転寿司の文化を守るために、これらの迷惑行為に対応する AI テクノロジーを活用した「新 AI カメラシステム」を開発したという。
同システムでは、回転レーン上に設置されたAIカメラにより、回転レーンを流れる「抗菌寿司カバー」の不審な開閉を検知すると、同社本部でアラートが鳴り、本部担当者が直ちに該当店舗の責任者へ電話連絡を行う。連絡を受けた店舗では、異常が検知された寿司皿を速やかに撤去し、顧客へ声掛けをするという。
また、「店舗遠隔支援システム」を活用することで、迷惑行為発生時の録画映像や対応中の店舗の様子も確認でき、場合によっては、速やかな警察への通報も可能となるとのこと。
同社は、「このような取り組みを通じて、今後も安心して来店していただき、回転寿司を楽しんでいただける環境づくりに努めてまいります」との表明をしている。