キオクシアは2月28日、Hewlett Packard Enterprise(HPE)が国際宇宙ステーション(ISS)の環境で科学実験を行う「HPE Spaceborne Computer-2 (SBC-2)プログラム」に参加し、HPE EdgelineやHPE ProLiantサーバーなどのエッジコンピューティングソリューションに対してSSDを提供したことを発表した。
HPE SBC-2は2021年2月に打ち上げられたISS向け商用のエッジコンピューティングおよびAI対応システム。これまでもHPEは2017年にNASAと提携し、ISSでのスーパーコンピュータ(スパコン)活用プロジェクト「Spaceborne Computer-1」を進めるなど、宇宙での高性能コンピューティング活用研究を進めてきた。
HPE SBC-2は、リアルタイム画像処理、ディープラーニング、科学シミュレーションなど、さまざまな高性能コンピューティング処理を宇宙空間で実行するために設計されており、堅牢でコンパクトなHPE Edgeline Converged Edge Systemや高性能なHPE ProLiantサーバーなどのHPEのエッジコンピューティングソリューションを組み合わせたものであり、さまざまなデータ処理を行うことで、ヘルスケアや画像処理、自然災害からの復旧、3Dプリント、5G、AIなどの進歩に貢献してきたという。
今回、キオクシアはそうしたHPE SBC-2が各種ソリューションを実現するために、KIOXIA RMシリーズ Value SAS SSDやKIOXIA XGシリーズ NVMe SSDなどを提供したという。
なお、SSDはフラッシュメモリを活用するためHDDのような駆動系がないため、故障頻度が下がることが期待されており、実際にHPEのこれまでの研究からもその優秀さが評価されている。キオクシアでは、長年HPEと協力してクラス最高のストレージソリューションを開発してきたと説明している。