矢野経済研究所は2月28日、健診実施機関における機器・システム・サービスなどに関する法人アンケート調査の結果を発表した。
同社が2022年11月~12月に実施した、健診実施機関119件を対象とするアンケート調査結果によると、システム関連では健診システムの導入率が56.3%と高く、次いで予約システムの導入率が40.3%となった。一方で、web問診システムおよび診断支援AIシステムの導入率はそれぞれ10%未満と低い結果であった。
同アンケート調査の健診システムに関して、年間健診実施人数別にみると3000人以上健診を実施している施設での導入率は95.7%となっており、ほぼすべての施設での導入がみられたという。
健診システムは、健診業務の各種作業をトータルに支援するシステムであり、予約、スケジュール管理、結果の自動判定、結果票の作成・出力、請求などの機能を主に有している。受診者の多い健診実施機関では、企業、健康保険組合、自治体などの多数の契約先を抱えており、契約先によって健診単価、検査項目、費用補助条件等が異なっていると考えられるため、健診システムの導入は業務効率化に大きく寄与したと同社はみている。