デジタルアーツは2月28日、2022年下半期に収集した国内外のフィッシングサイトURLのドメインを集計したレポートを公開したことを発表した。
同社は2022年下半期(7~12月)に確認した国内外のフィッシングサイトURLのドメインを集計(IPアドレス形式のURLは除く)。同レポートによると、2022年下半期のフィッシングサイトURL総数は、上半期と比較すると約4倍に増加。月別でみると最多は10月で、1カ月だけで上半期の総数を超えているとのこと。
また、2022年下半期のフィッシングサイトのURLおよびドメインには、特徴的なパターンを持つクラスター(群)があったとしている。具体的には、サブドメイン文字列の文字数が多く、「www.」で始まり、そのあとには「aupay,visa,myjcb,saison」などといった正規サイトで使われる文字を数文字だけ使ったランダムな文字が続いていた。
ほかにも、「サブドメイン文字列」×「独自ドメイン」のように掛け合わせた組み合わせでURLを大量に生成しているようなもの(「サブドメイン・文字列が同一で、独自ドメインが異なる」、逆に「サブドメインが異なり、独自ドメインが同じ」というパターン)といった特徴があったとしている。
このクラスターが下半期フィッシングサイトURL総数のおよそ7割を占めていたという。同一のグループによって、あるいは同一のツールを用いて、大量に機械的に作成されていた可能性があるとのこと。これが2022年下半期のフィッシングURL数が急増した要因と同社はみている。