ジョルダンと三菱電機は3月2日・3日の2日間、東京都新宿区の新宿パークタワー・アトリウムにおいて、乗換案内の経路検索データを使用したパーソナル・モビリティ・ビークル(PMV)による「ラストワンマイル移動サービス」の共同実証実験を実施する。今回の実証実験は、東京都が設立した「西新宿先端サービス実装・産官学コンソーシアム」における「5G サービス都市実装プロジェクト」の一環として実施するもの。

  • 実証実験のイメージ

同実証実験では、ジョルダンが提供する乗換案内アプリの経路検索データを、ルート内に設置したPMVと連携させることで、経路検索時のラスト・ワンマイル移動において、経路検索データを基にPMVを動かし、使用(予約・利用など)する検証を行う。

さらに、乗換案内アプリが案内する移動ルートを利用者が選択することで、J MaaS・PF(MaaSプラットフォーム)からPMV に移動指示データを連携し、PMVの予約を自動実行する。予約したPMVは、利用者が目的地に到着する時間・場所に合わせて自動で出迎え、送迎するという。

ラストワンマイル移動サービスは、このようなデータ連携を通じ、従来に無い移動体験を提供することで、サービスを展開する周辺エリアの利用者の利便性向上、利用者の回遊促進に貢献し、周辺エリアの地域経済を活性化させるとしている。

同サービスの特徴として両社は、容易な操作および、自律走行機能による安全安心な移動の実現の2点を挙げる。

操作に関しては、乗換案内アプリで目的地を入力しルート検索結果を選択することで、ラストワンマイル移動サービスの予約が可能であり、PMVは予約番号の入力のみで利用可能だ。

自律走行機能については、事前に取得した3次元地図情報で自己位置を認識し、PMVに搭載したLiDARやソナーなどの各種センサーにより周囲の状況を把握することで、人や障害物などを自動で回避し、安心安全な移動を実現するとしている。

なお、同実証実験において、ジョルダンは乗換案内アプリの経路検索結果をJ MaaS経由でPMVと連携させる。三菱電機は、J MaaSとの連携によるPMVの目的地設定および自動走行を担当する。