RSUPPORTは2月28日、20歳以上60歳未満のビジネスパーソン566人を対象に行った「ポストコロナ時代のWeb会議実態調査」の結果を発表した。
「仮に自分の顔を映す代わりにアバターを映せる機能があったとして、どのようなビジネス会議シーンがアバターでの出席に適しているか」を調査した質問では、「適している」「どちらかといえば適している」と肯定的な回答が多かったシーンは、「社内会議(少人数)」が最多で51.3%だった。次いで「社内会議(ラフな内容)」で49.5%となっており、社内会議であっても大人数での開催時や、逆に1対1での会議、真面目な内容の会議時は、アバターでの出席に関して否定的な意見が多数を占める結果となった。
世代・年齢別にみると、全体で一番肯定的なシーンであった「社内会議(少人数)」において、20代男性の62.9%、20代女性の56.1%が肯定的な回答をし、全体の51.3%と比べて若い世代は特に肯定的であることが判明した。一方で、40代男性は「社内会議(少人数)」であっても37.2%と肯定的である割合が低く、アバター出席に対する見解について世代間ギャップがあることが伺える。
利用頻度別にみると、毎日Web会議をする層はアバター会議での出席に肯定的な傾向があり、「社内会議(少人数)」においては62.6%と肯定派が多い結果となった。1対1の会議ではあえてアバターで出席する必要はなく、また大人数の場で雰囲気がつかみづらい時や真面目な内容の会議にもアバター出席はそぐわないと感じる人が多い一方で、少人数やラフな会議内容の場合はアバター出席に対して比較的肯定的であるという声が多く寄せられている。
アバターで会議に参加することに肯定的な回答をした人に、アバターでの参加が適している理由を聞いたところ、「発言しやすくなる(心の負担が軽減する)」が最多の46.0%となった。これに、「より自由なコミュニケーションができる」で36.4%、「カメラオフだと失礼だから」が32.7%という結果になった。
特に毎日Web会議をする層は「発言しやすくなる(心の負担が軽減する)」と回答したのが64.6%と、全体の46%と比較して優位的に高い結果となっている。毎日Web会議を実施する層は、顔対面でのやり取りに疲労や精神的負担を感じており、アバター参加がその負担を軽減する可能性があることが判明した。その他、「より自由なコミュニケーションができる」「自分を映すよりもアバターを使う方が好印象」といった回答もあり、アバターを映すことがWeb会議コミュニケーションの幅を広げる可能性も示す結果になっている。