デロイト トーマツ ミック経済研究所は2月27日、市場調査レポート「業務向けウェアラブルデバイスソリューション市場の現状と将来展望」を発表した。

同レポートは、ウェアラブルデバイスベンダ、アプリケーションベンダ、ソリューションベンダ30社を調査し、収録個票の数値を積上げ、その他ベンダを推計して全体を算出している。また、参入企業の実績や戦略を分析し、各デバイスソリューション(リストウェアデバイス、ウェアラブルカメラ、スマートグラス、ヘッドマウントディスプレイ、ヒアラブルデバイス・スマートウェア)ごとに構成要素別(ハードウェア、ソフトウェア、サービス)、業種別、用途別に市場規模を推計し、上位ベンダのシェア動向分析も行っている。

  • 業務向けウェアラブルデバイスソリューション市場規模推移(2020~2026年度) 出典:デロイト トーマツ ミック経済研究所

    業務向けウェアラブルデバイスソリューション市場規模推移(2020~2026年度) 出典:デロイト トーマツ ミック経済研究所

同レポートによると、業務向けウェアラブルデバイスソリューション市場は2020年度で110億円、2021年度は前年比41%増で155億円。2026年度まで年率29%で成長を続け、580億円規模の市場になると同社は予測している。

また、メタバース・XR(クロスリアリティ)で注目されるHMD(ヘッドマウントディスプレイ)やスマートグラスに加え、安全管理や健康経営ニーズの高まりから伸長するリストウェアデバイスが市場を牽引していることも同レポートで分かった。

また、スマートウォッチなどのリストウェアデバイスによる従業員の健康管理を行う動きもみられているという。社員向けに万単位でデバイスを配布するなど、大規模な導入案件も登場しているとのことだ。