富士通は2月27日、土砂災害や河川の氾濫など豪雨災害の要因となる線状降水帯の発生を予測する気象庁のスーパーコンピュータの構築を完了し、3月1日より稼動を開始することを明らかにした。
今回のシステムは、理化学研究所と共同開発したスーパーコンピュータ「富岳」の技術を活用した「FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX1000(以下、PRIMEHPC FX1000)」24ラック(主系・副系各12ラック)で構成しているという。ストレージシステムは総容量42.3ペタバイト。
また、同社によると、今回構築したシステムは総理論演算性能約31.1ペタフロップス(Floating-point Operations Per Second)を実現するそうだ。これは、毎秒1000兆回の浮動小数点演算ができることを表す。
富士通はこのシステムを通じて、気象庁が取り組む正確で迅速な線状降水帯発生予測の情報提供を支援し、豪雨災害における事前の備えや国民の早期避難につなげ、防災・減災に貢献するとしている。