米シスコおよびNTTは2月24日(米国時間)、「Cisco and NTT Collaborate to Bring Private 5G to Enterprise Customers to Accelerate Industry Transformation」において、自動車、物流、ヘルスケア、小売、公共の分野でプライベート5G導入を促進するための協力計画を発表した。NTTからはネットワーク・インフラの設計、展開、運用、ユースケース開発、デバイスソーシング、互換性実現、エンド・ツー・エンドのテストなどの提供、シスコからはプライベート5Gなどの展開が予定されている。
プライベート5Gネットワークを導入し、工場などにおけるスマート化を進める取り組みである「インダストリー4.0(Industry 4.0: I4.0)」は産業界において欠かすことのできない取り組みになっている。今回、両社は、こうしたプライベート5Gネットワークの導入を実現するための技術やマネージドサービスを共同で開発し市場へ投入すると説明。既存のLAN/WAN/クラウドインフラにプライベート5Gネットワークのシームレスに統合することを目指す。
両社はこうした取り組みを通じて、プッシュ・トゥ・トークのトランシーバ通信、無人搬送車(AGV: Automated Guided Vehicle)、デジタルフロントワーカ向けの常時接続パソコン、マシンビション(予知保全、PPE検出など)などのインダストリー4.0(Industry 4.0)の重要な機能を迅速に実現すると説明している。なお、すでに一部の顧客に対し、こうした取り組みの導入を開始しているという。
インダストリー4.0(Industry 4.0)の促進は重要度を増しており、インフラ企業が協業してその実現に向けたソリューション提供に取り出す動きが続いている。