SOMPOホールディングスは、社員1人ひとりの「MYパーパス」の追求を人的資本経営の土台と位置付けている。これを企業のパーパスである「安心・安全・健康のテーマパーク」と融合させることが、同社 グループ CHRO 執行役専務である原伸一氏のミッションだという。2月2日に開催された「TECH+セミナー人事テックDay 2023Feb.『人的資本経営』実現のためにとるべき打ち手とは」に同氏が登壇。企業と個人のパーパスを両立させて、企業価値向上へつなげているSOMPOホールディングスの取り組みについて紹介した。

企業パーパスを社員が”自分ごと化”していくために必要なこと

原氏は講演の中で「企業パーパスを”自分ごと化”するためには、社員1人ひとりの意識改革が必要。すなわち、『会社の中の自分』という価値観から、『自分の中の会社』という考え方のパラダイムシフトが必要。これからは会社ありきの自分の人生ではなく、自分の人生を起点に会社があるべき。社員に対しては『自分の人生の大きさに比べて、会社の存在は小さなもの。自分の人生の目的を達成するために会社という舞台を使い倒してほしい』と伝えている」と語った。

  • SOMPOホールディングスの人材戦略の全体図

MYパーパスとは、「自らを突き動かすような志や使命」を表したもの。「WANT=内発的動機」、「MUST=解決すべき社会課題」、「CAN=保有能力」という3つの要素が重なり合った部分がMYパーパスとなる。社員は自らの原体験を書き出す過程において、自らと向き合いながら、MYパーパスを定義していく。MYパーパスを定義し、その実現に向けて働いている社員には、自律・自走の状態が生まれているという。原氏は「自身のキャリアを自ら考え決定できる状態は、幸せな状態。社員1人ひとりがMYパーパスとSOMPOのパーパスを重ね合わせることができれば、企業パーパスを自分ごと化していくことができる」と説明する。

この記事は
Members+会員の方のみ御覧いただけます

ログイン/無料会員登録

会員サービスの詳細はこちら