東京エレクトロンデバイスは2月21日、AI(Artificial Intelligence:人工知能)を用いてシステム障害の異常検知から保守連携まで一貫して提供する運用保守DX(デジタルトランスフォーメーション)プラットフォーム「ZenOne(ゼンワン)」の提供を開始することを発表した。

  • 「ZenOne」ロゴ

    「ZenOne」ロゴ

同サービスはSaaS(Software as a Service)型で提供し、情報収集から異常検知、障害切り分け、障害判定結果の通知など、一連の障害対応プロセスを自動化する。ソフトウェアからハードウェアまで幅広い知識を必要とする障害対応オペレーションをAIで効率化し、システム運用保守の負荷軽減に寄与するとしている。

  • ZenOneのサービス概要

    ZenOneのサービス概要

従来は保守担当者が障害発生時に取得していた情報を、同サービスではエージェントが常時収集し、SaaS連携によりシステムの状態をリアルタイムに可視化する。SaaSに蓄積された情報に対してAIによる異常検知でシステム障害を即時に検出するほか、障害検知後には自動で障害原因の判断に必要な情報を抽出する。さらには自動で障害原因の切り分けを実施し、運用担当者に状況を通知するとのことだ。

導入価格の例として、監視対象台数10台、データ保持期間4カ月の場合は以下の料金だ。
・サービスライセンス:25万円 / 月
・運用サービス:3万6000円 / 月
・データ保持期間拡張:8000円 / 月

また、オプションとしてデータ保持期間拡張と、障害解析結果の電話連絡やプロアクティブ保守対応といったZenOne運用サービスを提供する。