リインフォースは2月21日、フリーランス・副業・複業人材を対象に実施した「リスキリングに関するアンケート」の結果を発表した。

アンケート結果では、1,053人の回答者のうち、273名(27.2%)の人が「リスキリングを実施済み」であり、さらに実施者の9割以上が「成果があった」と実感していることが分かった。

リスキリングに取り組んだことで、「収入が増えた」(22.3%)または「仕事の依頼が増えた」(19.4%)と回答した人、すなわちビジネスに直結する成果を挙げた成功者は114名で、リスキリング実施者全体の41.7%を占めている。

  • リスキリングに取り組んだことでどんな成果がありましたか? 引用:リスキリングに関するアンケート(リインフォース)

さらに職種別で見ると、本業のフリーランスで「収入」または「仕事の依頼」が増えた人は27.4%、副業・複業人材は36.0%であり、リスキリング成功者の割合は副業・複業人材の方が10ポイント近く高いことが判明した。

リスキリングで明確な成果を挙げた人は、「仕事の幅を広げるため」(81.6%)という理由で取り組んでいる人が8割以上を占めており、次に「専門知識を身に付けるため」(52.6%)が続く結果となっている。

  • リスキリングに取り組んだのはどんな理由ですか? 引用:リスキリングに関するアンケート(リインフォース)

「案件の単価をあげるため」(45.6%)が第3位で、半数以下の割合であることを踏まえると、同社は収入の増加を主目的とせず、複合的な視点から適切な分野を見極めることが、結果的に成果につながりやすいのではないかとの見方を示している。

リスキリング成功者に最も選ばれている分野は「データ分析・統計分析」(50.9%)で、半数以上の人に取り組まれていることが分かった。次いで「情報セキュリティ」(47.4%)と「プログラミング」(42.1%)となっており、DX(デジタルトランスフォーメーション)時代に求められるスキルが成果に直結しやすいことが示されている。

4位以下は「コンサルティング」「デザイン」「デジタルマーケティング」「プロジェクトマネジメント」などが挙げられ、いずれも3割程度となっている。また新規領域である「AI・機械学習」「仮想通貨・NFT」「Web 3.0・メタバース」は2割程度とやや低位であり、現状では明確な成果につながりにくいことが分かっている。

  • どの分野でリスキリングに取り組みましたか? 引用:リスキリングに関するアンケート(リインフォース)

これらの分野を選んだ理由として、「現在の仕事で必要なスキルだから」(61.4%)を挙げた人が最も多く、「現在の仕事に関連はないが、新しい分野のスキルを身に付けたいから」(53.5%)が続いている。

  • その分野を選んだのはなぜですか? 引用:リスキリングに関するアンケート(リインフォース)