SmartHRは2月21日、同社が運営するクラウド人事労務ソフト「SmartHR」と、パナソニック ソリューションテクノロジーが提供する長時間労働抑止システム「Chronowis」をシステム連携したことを発表した。
「SmartHR」は雇用契約や入社手続き、年末調整などの多様な労務手続きをペーパーレス化し、データとして蓄積するサービス。勤怠管理システムや給与計算システムなどとの連携により、様々なデータの一元管理が可能だ。
「Chronowis」は、パソコンの利用制限と稼働ログの取得で長時間労働の抑止を支援するサービス。PC利用時間の記録、時間外利用時のポップアップ表示や強制シャットダウン、残業時間が月間の上限値に達する前の事前通知などの機能で、労働時間を可視化し、働きすぎやコンプライアンス違反を防止する。
これまでChronowisの利用企業の担当者は、従業員データベースや人事情報などを参照しながら手作業でアカウントを管理する必要があった。また、異動などに伴い従業員情報の変更が発生した際には、マスタとなる従業員データベースに登録されている情報とChronowisに登録されている情報を二重に更新する必要があったという。
今回の連携によって、SmartHRに登録されている従業員情報をChronowisへ取り込むことができるため、担当者による入力ミスや従業員情報の二重管理が防げるとしている。SmartHRからChronowisに取り込み可能な情報は、ユーザーID、姓、名、カナ姓、カナ名、メールアドレス、組織名1~10、役職名など。
両社は今回の連携により、Chronowisのアカウント発行・削除にかかる業務を効率化し、従業員の入退社時に発生する他の業務や通常業務に充てる時間の創出を後押ししていく考えだ。