IIJグローバルソリューションズ(IIJグローバル)は2月20日、情報システム部門のインフラ運用・セキュリティ運用業務のアセスメントとコンサルティングを行い、戦略的アウトソーシングや自動化によりIT運用管理業務を支援する「ICT運用リエンジニアリングソリューション」の提供を開始すると発表した。提供価格は個別見積もり。

企業の情報システム部門は、IT人材不足が深刻化する一方で、マルチクラウド環境での業務アプリケーションの提供にあたってますます高いサービスレベルとユーザエクスペリエンス向上を求められている。

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新ソリューションでは、現行運用業務のアセスメントを行い、自社リソースで対応する業務、アウトソースする業務、自動化する業務等に分類し、運用全体の再設計を行う。ゼロトラスト戦略にもとづくセキュリティ運用業務だけでなく、インフラサービスの運用管理業務までを見直す。

また、セキュリティ人材への委託からオペレーション業務のアウトソーシング、ツールによる自動化まで、アセスメント結果をもとに業務内容に合わせた解決策を提供。例えば、定常的な設定変更や保守窓口など、定型化できる運用業務はIIJグローバルが受託できるとのこと。

さらに、統合運用管理サービスである「DataSnow」により、IaaS、SaaSやSASE(これまで別々に構築していたネットワーク機能とセキュリティ機能を一体化させ、1つのクラウドベースで提供するアーキテクチャ)、オンプレミスのネットワーク機器やサーバなど、ITインフラ全体を一元管理かつ統合監視できる環境を提供するとのことだ。

同社は新ソリューションを提供することにより、抜本的なIT運用管理業務の負荷を軽減させ、情報システム部門のIT人材が、注力すべきDXにかかわる業務へリソースをシフトできるよう支援していく考えだ。