NTTデータ経営研究所は2月16日、「子育て当事者の課題と子育て支援策のニーズ調査」の結果を公表した。この調査には国内在住の20代から50代の男女が参加し、子育て当事者の課題と子育て支援策の要望を聞いた。
子育て当事者の課題を聞くと、「身体的負担(疲労感)が大きいこと」「家事の負担が大きく、時間的余裕がないこと」「子どもをずっと見ていなければならず、安らぐ時間がないこと」とする回答が多く集まった。また、解決したい子育ての課題と、子どもを持つことに対する阻害要因となる課題には相関関係が見られるようだ。
子育て関連サービスを利用していない人に対して利用の意向を聞くと、「子どもの急病時における医師の自宅駆けつけサービス」が最も高く、「あらゆる行政・民間のサービスが1つにまとめられ、そこからサービス情報を得たり利用ができるサービス(ポータルサイトのようなもの)」「子ども関連の行政手続きや、母子保健関連の各種情報について、オンラインで管理できるサービス」などが続いた。
子育て関連サービスを使ってみたいと思わない理由について、「費用が高い / 高そう」という回答が各サービスとも高い割合を占めた。また、子育て関連サービスに関する要望や行政に期待することを聞くと、費用負担軽減を求める意見が多数を占め、費用負担がサービス利用の大きな阻害要因のひとつとなっていることがうかがえる結果に。