米国土安全保障省サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(CISA: Cybersecurity and Infrastructure Security Agency)は2月16日(米国時間)、「Cisco Releases Security Advisories for Multiple Products|CISA」において、シスコシステムズの複数製品に複数の脆弱性が存在すると伝えた。これら脆弱性を悪用されると、攻撃者によって影響を受けたシステムの制御権が乗っ取られる危険性がある。
脆弱性に関する情報は次のページからたどることができる。
シスコからは短期間に比較的多くのセキュリティアドバイザリが発行される傾向が続いている。この1週間で発行または更新された脆弱性は次のとおり。
- 【緊急】 2023年02月15日 CVE-2023-20032 ClamAV HFS+ Partition Scanningバッファオーバーフローの脆弱性
- [重要] 2023年02月15日 CVE-2023-20014 Cisco Nexus Dashboard サービス運用妨害の脆弱性
- [重要] 2023年02月16日 CVE-2023-20009,CVE-2023-20075 Cisco Email Security Appliance and Cisco Secure Email and Web Managerの脆弱性
- [重要] 2023年02月16日 CVE-2023-20076 Cisco IOx Application Hosting Environmentコマンドインジェクションの脆弱性
- 警告 2023年02月15日 CVE-2023-20052 ClamAV DMG File Parsing XML Entity Expansionの脆弱性
- 警告 2023年02月15日 CVE-2023-20085 Cisco Identity Services Engine Storedクロスサイトスクリプティングの脆弱性
- 警告 2023年02月15日 CVE-2023-20053 Cisco Nexus Dashboardクロスサイトスクリプティングの脆弱性
- 警告 2023年02月15日 CVE-2022-20952 Cisco Secure Web Appliance Content Encodingフィルタバイパスの脆弱性
- 注意 2023年02月13日 CVE-2023-20057 Cisco Email Security Appliance URLフィルタバイパスの脆弱性
この1週間で発行または更新されたセキュリティアドバイザリは9個で、このうち1個は深刻度が緊急(Critical)、3個は深刻度が重要(High)に分類されており注意が必要。すでに公開されているセキュリテアドバイザリがアップデートされたり、同じ製品であっても短い間隔で別のセキュリティアドバイザリが発行されたりすることがある。シスコ製品を使っている場合、掲載されているリストを日付などで整理しながら漏れなくチェックすることが望まれる。