Twitterは2月14日(米国時間)、同13日に予定されていたTwitter APIへの無料アクセスの廃止を再び延期したことを発表した。同社は当初、2月9日をもって無料版のAPIアクセスを廃止すると発表、その後、廃止日を13日まで延期していた。しかし13日時点では追加のアクションは無く、翌日になって公式アカウントの @TwitterDev が再度の延期をアナウンスした。
@TwitterDev のツイートでは「新しいAPIプラットフォームのローンチを数日延期する予定」となっているが、2023年2月16日時点ではまだ具体的な日程は明らかにされていない。今後もAPIの利用を継続したい場合の利用料金は月100ドルとされているが、1カ月当たり最大1,500ツイートまで投稿可能な新しい無料プランも提供すると予告されている。ただし、新しい無料アクセス用のAPIがどのようなものになるのかは依然として不透明である(参考記事: Twitter APIの有料プランは月100ドルから、無料利用は2023年2月13日まで延長 | TECH+(テックプラス))。
@TwitterDev は「近日中に詳細をお知らせする」と伝えている。しかしこれまでのTwitter社の動向からすると、情報の公開から実際のプラットフォームのローンチまでには十分な準備期間が設けられない可能性が高く、再び混乱を呼びそうだ。
Twitter APIの無料アクセスの廃止は多くの学術関係者にも混乱をもたらしている。Betanewsが2月14日に伝えたところによると、Twitterは学校や研究機関の研究者に対して、今後はAPIアクセスには料金を支払う必要があるという旨の電子メールを送ったという。
Twitter API経由でツイートを収集し、統計データとして学術的な研究に利用している研究者は少なくない。そのような公共目的での利用に対しては特例的に無料でのAPIアクセスが継続されるのではないかという予想もあったが、これが正式に否定されたことで、多くの研究者から不満の声が挙がっている。