オルツは2月15日、音声認識機能や機械翻訳機能をAPI(Application Programming Interface)として提供する新サービス「alt developer(オルツ デべロッパー)」をリリースしたことを発表した。同サービスは人間の意思や判断をデジタル上のクローンとして再現する技術やP.A.I(パーソナル人工知能)技術を搭載するという。
P.A.I.とは同社が独自に研究開発した技術で、人間の意思や判断を再現可能なクローンとしてデジタル化し、それをクラウド上に配置することで、さまざまなデジタル作業をクローンに代替させることを目的としたAI技術である。
今回リリースしたalt developerでは、P.A.I.を搭載する音声認識や機械翻訳など、さまざまなAI技術をAPIサービスとして提供する。アプリケーションやサービス、システムと組み合わせられるようにすることで、顧客の業務効率化を支援するとしている。
alt developerとして提供する音声認識API「alt STT」では、各業種に特有の専門用語や言い回しの認識に特化した業種別音声認識エンジンも利用可能になるという。音声認識エンジンの独自カスタマイズも可能になる予定だ。
機械翻訳API「alt Translator」では、サービスのローカライズや音声認識と組み合わせて、自動通訳アプリケーションなどを構築できるとしている。
同社は今後について、AIが文脈を把握してテキストの要約を出力する自動要約API「alt DIGEST」や、話者識別機能を活用した音声合成API「alt Speaker Identifier」の公開などを予定している。