R.projectならびにNTT東日本 千葉事業部は2月13日、千葉市に位置する昭和の森フォレストビレッジにおいて、ICTを活用したキャンプ場運営のスマート化、およびキャンプ場を起点とした周辺地域活性化の実証実験を開始することを発表した。
R.project と同社グループであるRecamp、およびNTT東日本は、既存のキャンプ場の多くは業務が増加傾向にあるという課題を解決して地域経済圏の活性化を実現するため、2022年3月よりRECAMP館山で「ICTを活用したキャンプ場運営のスマート化・周辺地域活性化に関する実証実験」を実施。
同実証実験では、スマートチェックインのデモ環境を構築し、全国のキャンプ場において平均5時間/日と多大な労力がかかっているチェックイン業務削減の有効性などを検証することができた。また、キャンプ場周辺地域の魅力的な観光施設や温浴施設とキャンプ場のセット予約を開始することで、キャンプ場周辺地域への誘客や消費を促す機会を創出することに成功した。
今回はこの実証実験を千葉市が保有する昭和の森フォレストビレッジへ拡大する。実証では、キャンプ場利用者に実際に利用してもらえる実践的な実証を行うことで、スマートキャンプ場の運営およびそれらを通じたキャンプ場周辺地域への誘客・消費促進に繋がる仕組みを構築し、利用者の利便性向上を図る。
具体的には、R.projectが提供するキャンプ場検索・予約サイト「なっぷ」と連携したスマートフォン用アプリを開発し、スマートチェックイン(受付業務のICT化)、周辺地域への誘客による地域活性化を実現する。
また「なっぷ」におけるキャンプ場の予約時に、メイン利用者であるファミリー層に人気のいちご農園や、キャンプ後に人気の温浴施設について、施設利用券とのセット予約および専用アプリ上での施設利用券の提示や周辺施設の情報配信を実施する。これにより、周辺施設を探す手間が省けるなど利用者の行動が広がるとともに、キャンプ場を地域の拠点とした魅力的な周辺施設への誘客を促進し、地域経済の活性化に貢献する。
両社は今回の実証実験により、ICTを活用したスマートキャンプ場や、キャンプ場を起点とした地域活性化の取り組みなどの有効性を検証し、本格実装に向けた検討を進めたい考え。これらの取り組みを通じて、スマートシティを形成するノウハウと実績を蓄積し、この事例をショーケースとして、全国のキャンプ場・自治体への普及拡大を図っていくという。