スノーフレイクは2月13日、同社が提供するSnowflakeマーケットプレイス上にて、ソフトバンクグループのAgoopが流動人口データベースのポテンシャル把握に最適な狭域集計データベースの提供を開始したことを発表した。
Snowflake マーケットプレイスは、Snowflakeのクロスクラウドテクノロジー「Snowgrid」により、データやアプリケーションを迅速に検索、試用、購入しデータ活用を可能にするとともに、データ、データサービス、アプリケーションの共有、コラボレーション、商品化を簡素化し、顧客がデータクラウドで収益化と拡張されたインサイトを引き出すことができるサービス。
Agoopが提供するのは、ユーザーの許諾取得済みのスマホアプリから取得した位置情報を秘匿化・統計加工した位置情報ビッグデータ。
流動人口データは、最短1分単位の移動・滞在を時系列で緯度・経度、速度・方向別に把握が可能なほか、50mメッシュ単位、任意指定可能な多角形、観光エリア単位、道路区画単位に把握が可能。また、来訪者の性別・年代、ペルソナ、その他さまざまな属性を把握できる。
顧客はこれらの流動人口データを活用して、出店候補地の周辺状況や店前通行量などを把握し、より高度な出店戦略を立てられるようになる。加えて、顧客・競合分析による需要予測を通じたオペレーションの改善、観光施策・イベント企画に伴うエリア別の観光客流出入や来客者属性分析などの効果測定、都市整備・交通施策のための道路単位の交通モード別通行量の把握といった、さまざまな用途の活用も可能になるという。
今回、狭域集計データのひとつである 50mメッシュ単位 (東京都新宿区付近、2022年12月1日の約1時間分)のデータをサンプルとして無償で提供するほか、別途問い合わせにより、有償で購入希望地域データの完全版を提供していくという。提供データの種類は順次拡張する方針。