国立高等専門学校機構は2月9日、新居浜工業高等専門学校の主催で、全国6校の高専から計8チームが参加する「第2回全国高専宇宙コンテスト」を2023年1月9日にオンラインで開催し、最優秀賞を高知工業高等専門学校Bチームが獲得したことを発表した。

全国高専宇宙コンテストは、2021年11月に打ち上げられた国立高専初の人工衛星「KOSEN-1」、現在再挑戦を検討中の「KOSEN-2」、そしてそれに続く、高専生参画型の超小型人工衛星開発ミッション「KOSEN-X」に向けたコンテストだ。同コンテストは、文部科学省の宇宙航空科学技術推進委託費・宇宙人材育成プログラムの支援を受けて開催された。優れたアイデアには賞が授与され、KOSEN-Xミッションの実現に向けたテーマとして検討されるという。

今回はオンラインで開催され、1チームあたり5分間のプレゼンテーションと、10分間の質疑応答の時間が与えられた。審査員としては、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などで衛星開発や宇宙研究に携わるエンジニアや研究者らが参加し、ミッションの意義・独創性・特色と、実現の可能性の2点で審査が行われた。

参加したのは、一関工業高専、呉工業高専、呉工業高専 それゆけ!音楽隊宇宙支部、高知工業高専Aチーム、高知工業高専Bチーム、熊本高専 熊本キャンパス、明石工業高専 MIRAI3、香川高専 高松キャンパスの8チーム。結果は以下の通りとなった。

  • 最優秀賞:高知工業高専Bチーム
  • 優秀賞:高知工業高専Aチーム
  • 優良賞:熊本高専 熊本キャンパス
  • 敢闘賞:呉工業高専 それゆけ!音楽隊宇宙支部
  • 努力賞:呉工業高専
  • 奨励賞:一関工業高専、明石工業高専 MIRAI3、香川高専 高松キャンパス
  • 最優秀賞となった高知高専Bチームのオンライン発表の様子

    最優秀賞となった高知高専Bチームのオンライン発表の様子(出所:PR TIMES Webサイト)

  • 2021年11月に打ち上げられた高専初の人工衛星「KOSEN-1」のイメージ

    2021年11月に打ち上げられた高専初の人工衛星「KOSEN-1」のイメージ(出所:PR TIMES Webサイト)