今回の調査では、「経営スタイル」「貢献と報酬の関係」「成長スタイル」「ワークスタイル」「コミュニケーションスタイル」という5つの観点で、29項目をAとBのどちらの考えに近いかで統計を取っている。
「経営スタイル」では、「歴史や伝統がある企業である」と「若く新しい企業である」では、「若く新しい企業である」(26.9%)よりも「歴史や伝統がある企業である」(73.1%)の方が大幅に支持率が高いことが分かった。
また「安定し、確実な事業成長を目指している」と「リスクをとり、チャレンジングな事業成長を目指している」を比べた質問についても、「リスクをとり、チャレンジングな事業成長を目指している」(15.8%)よりも「安定し、確実な事業成長を目指している」(84.2%)の支持率が高い結果に。就活を行う学生にとって、「安定性」がキーワードになっていることが分かる。
「貢献と報酬の関係」については、「給与は高いが、個人間で待遇に大きく差がついたり、降格になったりする可能性は大きい」と「給与は低いが、個人間で待遇に大きく差がついたり、降格になったりする可能性は小さい」を比較した質問が行われた。その結果、前者(44.1%)より後者(55.9%)の方が好まれる傾向にあることが分かった。ただし、「給与は高いが、個人間で待遇に大きく差がついたり、降格になったりする可能性は大きい」も4割台と比較的高い結果になっている。
また「個人の生活をサポートする制度(休暇制度や各種手当など)はないが、給与は高い」と「個人の生活をサポートする制度(休暇制度や各種手当など)を充実させる代わりに、給与は低い」では、前者(29.4%)よりも後者(70.6%)の支持率が大幅に高くなっている。「入社直後の給与は低いが、長く働き続けることで段々高い給与をもらえるようになる」と「入社直後から高めの給与をもらえるが、長く勤め続けてもあまり給与が増えない」の比較では、後者(25.8%)よりも前者(74.2%)の支持が圧倒的に高いなど、給与に関しては高望みせず安定をキープできる企業が好まれる傾向になることが判明した。
最も票の格差が生まれた質問は、「ワークスタイル」に関しての項目の「仕事と私生活のバランスを自分でコントロールできる」と「仕事と私生活は区別なく、一体として働ける」を比較したもの。仕事と私生活は区別なく、一体として働ける」が13.6%、「仕事と私生活のバランスを自分でコントロールできる」が86.4%と大幅な開きが見られた。
全ての結果は以下のようになっている。