KDDIとpalanは2月8日、人物の衣装や動きを3Dスキャンしてデジタル化する「ボリュメトリックビデオ」をウェブブラウザ上でAR(Augmented Reality:拡張現実)表示する「WebAR」の配信技術について提携することを発表した。
両社は「飛び出すAR」の撮影からコンテンツ作成までを一気通貫で提供する「飛び出すAR supported by palanAR」の提供を開始する。飛び出すARは、フライヤーや雑誌などの紙媒体にスマートフォンをかざすと、3D化した出演者が登場して360度好きな角度から見ることができるサービス。
従来の飛び出すARは出演者の表示のみにしか対応しておらず、表示サイズや位置などを変更するためにはプログラムのコード修正などが必要だったという。今回、誰でも簡単にWebARを作成できるノーコードAR作成サービス「palanAR(パラナル)」を飛び出すARのコンテンツの制作フローに追加したことで、出演者の表示に加えて他の3Dオブジェクトや画像を表示するなど、各企業の要望に応じた変更を自由に行えるようになった。
「飛び出すAR supported by palanAR」は、演劇や映画などのフライヤーや雑誌、書籍の誌面、ポスターなど従来からある紙媒体に対して、新たな価値を付加できるとしている。紙媒体の発行者はエンターテインメントコンテンツをより身近に感じる体験を提供できるようになり、コンテンツの訴求や販売機会拡大が見込めるとのことだ。