GMOクリエイターズネットワークは2月8日、現役会社員およびフリーランスを対象に、フリーランスという働き方へのイメージを調査した結果を発表した。これによると、フリーランスを目指す目的は世代によって違いが見られた。
同調査は、2月9日の副業(複業)の日にちなみ、同社が運営するFREENANCE byGMOを通じて実施したもの。
会社員を対象としたアンケートは、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、宮城県、愛知県、大阪府、広島県、福岡県在住で20~60歳のフリーランスで働く人が身近にいる会社員に1月16~20日にインターネットにより実施したものであり、有効回答者数は300人。
フリーランスを対象としたアンケートは、FREENANCE byGMOの登録ユーザーを対象に1月12~17日にインターネットにより実施したものであり、有効回答者数は682人。
まず、会社員を対象としたアンケートの結果について。
フリーランスになりたいかを尋ねたところ、「フリーランスになることを念頭に会社員をしている」「フリーランスになれるならなりたいと思っている」が合わせて半数近くに上った。
フリーランスという働き方に夢があるか聞くと、「とてもそう思う」と「ややそう思う」が合計で過半数を占める。
フリーランスになった場合に重視することを尋ねると、「今より稼ぎたい」が最多だった。
具体的にどのくらい稼ぎたいかとの質問では、「今の年収の1.5倍以上」が24.0%で最も多い。フリーランスは収入が不安定とのイメージが薄れ、より稼げるという前向きなイメージを持つ人が増大していると、同社は予想する。
稼げるようになったら具体的にどんなことに金を使いたいかを聞くと、貯蓄・投資が56.7%で最も多く、株などの金融商材(30.3%)、旅行(44.0%)が続く。
会社員がフリーランスになったら重視したいことを年代別に見ると、「稼ぎたい」の割合が特に多いのは40代だった。50代以上では「働く場所と時間を自由に選びたい」が最多となり、年代によって仕事に求める理想が変化している。
自身が考えるフリーランスになる適正年齢を尋ねたところ、30代が33.0%で最も多いが、「特に適正年齢というものはない」も17.7%あった。
続いて、実際にフリーランスとして働いている人を対象としたアンケートの結果について。
フリーランスという働き方に夢があるかとの質問では、「とてもそう思う」「ややそう思う」の合計が約8割に上り、会社員の約5割よりも多い。
フリーランスになる際に重視したことを尋ねると、「働く場所と時間を自由に選びたい」が72.1%で最も多く、会社員対象の同様の質問とは違う結果となった。この他、「好きなことを仕事にしたい」(49.6%)や「ルールに縛られず自分のスタイルで仕事がしたい」(56.6%)といった、自由な働き方を求める回答も多い。
フリーランスとして独立する適正年齢についての考えでは、会社員と同じく30代が最多だった。
会社員を経験したことがあるフリーランスの8割以上が、会社員の経験がフリーランスとして働く中で「役に立っている」と回答しており、フリーランスで働く上で社会人経験を一定以上積むことが必要と考えている人は多いのかもしれないと、同社は推測する。
今回の調査について、回答した会社員の約半数がフリーランスという働き方に前向きな気持ちを持っていることがわかりましたとし、会社員時代よりも収入を伸ばしたいという回答が目立ったことから、「フリーランスは実力次第で稼ぐことができる働き方」というイメージが少しずつ浸透しているのかもしれないと、同社は見ている。
また、既にフリーランスとして働いている人は、「働く場所や時間の自由」「好きなことを仕事にする」など、フリーランスならではの自由さを求めている人が多いことがわかったとしている。