ThousandEyesは2月7日(米国時間)、「Microsoft Outage Analysis: February 7, 2023」において、同日に北米、ヨーロッパ、アジアにおいて、Microsoft Outlookサービスへのアクセスに問題が発生したと伝えた。問題が発生した地域には日本も含まれている。

  • Microsoft Outage Analysis: February 7、2023

    Microsoft Outage Analysis: February 7, 2023

ThousandEyesは協定世界時で2月7日3時55分 (日本標準時で2023年2月7日12時55分)ごろから、北米、ヨーロッパ、アジアなどの世界各地でMicrosoft Outlookサービスへのアクセスに問題が発生するようになったと指摘。問題自体は協定世界時で2023年2月7日5時35分 (日本標準時で2023年2月7日14時35分)に解決したが、そこから4時間ほどは断続的に問題が発生していたと説明している。

ThousandEyesは今回の問題について、サーバのレスポンスタイムアウトが増加することでページの読み込みが遅くなっていることからアプリケーションに関連する問題の可能性があると分析。この問題が発生している間に重要なパケット損失や遅延、異常なルーティング動作は観測されていないため、ネットワークに起因する問題ではないと説明している。

Microsoftは1月25日、Azure、Teams、Outlook、SharePointなど同社の多くのサービスに影響を与える世界的な問題を引き起こした。この問題はMicrosoftがルータの設定を変更したことで発生したもので、ルートの不安定化、大幅なパケット損失、サービスへの到達可能性の低下を引き起こした。日本をはじめ世界中のユーザが影響を受け、問題の大半は1時間半ほどで収まったものの、影響は最終的に1日近く残ることになった(参考「Microsoft Outage Analysis: January 25, 2023」)。

ThousandEyesは2月7日(米国時間)に発生したMicrosoft Outlookに関する不具合は、1月25日に発生した不具合とは性質が異なるものだという認識を示している。