副業の自由さやワークライフバランスが重視される現代、「創業の心」や「家族のような経営」というと、少し古く聞こえるかもしれない。しかし、1936年の創業から現代に至るまで、グローバル規模の経営にまで発展しながらも創業の心を受け継ごうという会社がある。市村清氏が理研感光紙として立ち上げた、オフィスプリンティング事業などに強みを持つ現在のリコーだ。
リコーは2018年から、創立記念日である2月6日に全社を挙げたイベントとして「Foundation Day」を開催している。今年のテーマは、同社が100周年を迎える2036年に向けた長期ビジョンとしても掲げる「“はたらく”に歓びを」である。なお、2023年4月1日からは企業理念を改訂し、「“はたらく”に歓びを」を新たにリコーの「使命と目指す姿」とすると発表している。
今回のイベントは新型コロナウイルス感染症の影響を低減するために、オンラインでの開催となった。イベントを視聴する社員からは、同社が手掛けるオンラインイベントでの双方向コミュニケーションを促すサービス「RICOH Realtime Communication」を用いて、投票やコメントなどがリアルタイムに寄せられた。