DICのグループ企業であるDICグラフィックスは2月6日、色見本帳「DICカラーガイド」のデジタル版アプリ「DICデジタルカラーガイド」の機能を大幅に強化するリニューアルを行ったことを発表。色検索機能、画像色検索機能などの一部サービスの有料化を行うアップデートを行った。
「DICデジタルカラーガイド」は、国内シェア90%に達する色見本帳「DICカラーガイド」のデジタル版アプリで、全シリーズ2,230色の色情報の閲覧機能、各基材の色の再現機能、インキの配合値や画像から色検索できる機能などを提供している。リニューアルでは、厚紙、PETシート、金属、フィルムなどの印刷素材の発色特徴を画像で疑似表示する機能に、表面に立体感を持った質感を表現できる「エンボス表現」機能が追加、より最終製品に近いイメージを表現できるようになったほか色を補正・調整する「キャリブレーション機能」も追加。
DICカラーストアで購入できるキャリブレーションカードを活用して撮影することで、太陽光下や室内での蛍光灯、LEDなどの光源下でも、色温度5000ケルビンの昼光シミュレーションCIE(国際照明委員会)標準光源「D50」下での色を再現可能となる。ほかにも表示色空間で「sRGB」よりも35%大きい色空間を表現できるApple策定の「Display P3」に対応するなど機能強化を行っている。色検索機能など一部機能はリニューアルに合わせて、有料サービスとなる。
対応OSは、iPhoneがiOS15.0以降、iPadがiPadOS15.5以降。推奨機種は、iPhone 7 Plus以降、iPad Air(第3世代)以降。「Display P3」に対応していない機種では高精度で表示できない色がある。