米国土安全保障省サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(CISA: Cybersecurity and Infrastructure Security Agency)は2月2日(米国時間)、「Cisco Releases Security Advisories for Multiple Products|CISA」において、シスコシステムズの複数製品に複数の脆弱性が存在すると伝えた。これら脆弱性を悪用されると、攻撃者によって影響を受けたシステムの制御権が乗っ取られる危険性がある。
脆弱性に関する情報は次のページからたどることができる。
シスコからは短期間に比較的多くのセキュリティアドバイザリが発行される傾向が続いている。この1週間で発行または更新された脆弱性は次のとおり。
- [重要] 2023年02月01日 CVE-2023-20076 Cisco IOx Application Hosting Environmentコマンドインジェクションの脆弱性
- 警告 2023年02月01日 CVE-2023-20068 Cisco Prime Infrastructure Reflectedクロスサイトスクリプティングの脆弱性
- 警告 2023年02月01日 CVE-2023-20021,CVE-2023-20022,CVE-2023-20023 Cisco Identity Services Engine特権昇格の脆弱性
- 警告 2023年02月01日 CVE-2023-20073 Cisco RV340、RV340W、RV345、RV345P Dual WAN Gigabit VPN Routers任意ファイルアップロードの脆弱性
- 警告 2023年02月02日 CVE-2023-20030 Cisco Identity Services Engine XML外部エンディティインジェクションの脆弱性
- 警告 2023年02月02日 CVE-2023-20040 Cisco Network Services Orchestratorパストラバーサルの脆弱性
この1週間で発行または更新されたセキュリティアドバイザリは6個で、このうち1個は深刻度が重要(High)に分類されており注意が必要。CISAは、上記のセキュリティ情報をチェックするとともに、必要に応じてアップデートを適用することを推奨している。
すでに公開されているセキュリテアドバイザリがアップデートされたり、同じ製品であっても短い間隔で別のセキュリティアドバイザリが発行されることがある。シスコの製品を使っている場合、掲載されているリストを日付などで整理しながら漏れなくチェックすることが望まれる。