HashiCorpは現地時間2023年1月31日、オープンソースのドキュメント管理システム「Hermes」を公式ブログでアピールした。HermesはHashiCorpの従業員が文書作成やレビューなど社内業務に用いるため開発されたシステムである。Go言語とWebフレームワークのEmber.jsで基盤を構築し、UIコンポーネントに自社デザインシステムであるHelios、データ格納はPostgreSQLを用いている。
HermesはGoogle WorkspaceのGoogleドキュメントと連携した文書の下書き作成が可能。下書き内容を共同作業者と共有し、他のチームメンバーから承認を得るためのメールを送信すると、Hermesから承認を実行できる。当初は社内システムの一つだったHermesだが、HashiCorpは2022年6月からオープンソース化に取り組んできた。文書の全文検索や文書作成者による非推奨フラグの付与などを備えるHermesだが、今後は関連情報の整理や公開文書への応答、高度な共有機能の実装を目指す。