日立システムズは1月31日、マクニカにおいて、SAP ERPからSAP S/4HANAへのマイグレーションを完了したと発表した。同プロジェクトは2年に及んだ。
マクニカは2018年、「次世代システム」構築プロジェクトを立ち上げた。当初、「表計算ソフトウェアを使った手作業が多く、業務効率が低下」「2025年のSAP ERPのサポート終了に備えてマイグレーションが必要」「システム基盤がオンプレミスのため、柔軟性・拡張性が低い」といった課題を抱えていたという。
マクニカは、次世代システムとして、SAPを含む既存システムの大部分をクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」に移行。これにより、これまで数週間かかっていたリソース増強が3~4日で可能となり、急増する受注に対応できる仕組みを構築できた。
クラウドベースのSAP S/4HANAにマイグレーションしたところ、システム上の300の業務課題を解決した。これにより、全社視点での業務効率化を図ることに成功し、「受発注業務の引き当て」プロセスの改善では月400時間の工数削減を実現したとのことだ。