Netcraftは1月27日(米国時間)、「January 2023 Web Server Survey|Netcraft Newsにおいて、2023年1月におけるWebサーバ調査の結果を伝えた。2023年1月は270,967,923ユニークドメインおよび12,156,700台のWebに面したコンピュータから合計1,132,268,801のサイトレスポンスが得られており、6,894,269のサイト増加、270,799のドメイン減少、77,725のコンピュータ減少が観測されている。
2023年1月はCloudflareがビジーサイトトップ1000においてApacheとnginxを抜いて1位のシェアを確保した。本稿執筆時点ではCloudflare、Apache、nginxの3者のシェアは拮抗しているが、現在の傾向を考えると今後Cloudflareのシェアは増加しApacheとnginxは下落、その差は開き続けるものとみられる。
CloudflareのコアサービスはエンドユーザーとWebサイトの間に位置するコンテンツデリバリネットワーク(CDN: Content Delivery Network)。近年はサーバレスコンピューティング、オブジェクトストレージ、マネージドデータベースなどの分野でサービスを提供しておりAWSやGoogle Cloud、Microsoft Azureと競合している。
NetcraftはCloudflareの成長に関しては論争があることも指摘。サイバー犯罪者やヘイトスピーチ、極右コンテンツを含むWebサイトにサービスを提供していることからコンテンツ中立性ポリシーが批判されている点や、2017年には認証トークンなどの一部のリクエストから個人情報が漏洩した点を指摘している。