交通結節点をスマート化し地域の移動を促す実証実験を愛知県春日井市で開始

大日本印刷（DNP）、愛知県春日井市、名古屋大学、都市再生機構（UR）、計量計画研究所（IBS）、未来シェア、高蔵寺ニュータウンセンター開発（高蔵寺センター）らが参画する高蔵寺スマートシティ推進検討会は1月30日、「交通結節点のスマート化によるにぎわいのある安心安全なまちづくり」に関する実証実験を同日に開始することを発表した。

今回の実験では、DNPモビリティポートを高蔵寺ニュータウンの商業施設や病院など計5カ所に設置し、ICカード連携による乗合タクシーの呼び出しやシェアサイクルの利用、SNS（Social Networking Service）に連携されたデジタルマップによる地域店舗の最新情報発信など、交通結節点のスマート化による地域活性化を目指す。

DNPモビリティポート

DNPモビリティポートは、複数の交通手段が交わる場所に交通情報や地域情報を配信するデジタルサイネージを設置して、デマンドバスや小型モビリティなどのさまざまなモビリティのシームレスな利用を目指す仕組み。

今回、高蔵寺ニュータウン内の商業施設や病院などにモビリティポートを設置することで拠点間の移動を促し、地域内の回遊とともに実験に参加する店舗への誘客を促進する。具体的には、モビリティポートのデジタルサイネージを活用して、オンデマンド乗合タクシーの予約、シェアサイクルの貸し出し、バス時刻表の掲示、DNP MAPベース地域情報発信プラットフォームを使った店舗およびイベント情報の案内などを行う予定。

また、オンデマンド乗合タクシーの予約に交通系非接触ICカードが使える認証システムの試行や、災害時の避難移動を支援する防災コンテンツの試験的な放映も行う。