豊田通商、IIJ(インターネットイニシアティブ)、NEC、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)の4社は1月27日、ウズベキスタン国営の通信事業者ウズベクテレコムから、同国の通信環境を大幅に改善する基幹通信システムのデータセンターおよび通信インフラ整備を行う通信インフラ発展プロジェクトを受注したことを発表した。同システムは2023年から順次納入され、稼働を開始する予定となっている。

デジタル化戦略「デジタル ウズベキスタン2030」に基づき発足した同プロジェクトにおいて、4社は、ウズベキスタン主要3都市であるタシケント、ブハラ、コーカンドに設置されるデータセンター、通信トランスポートネットワークとデータネットワークの拡張、および国際データ通信ネットワークの拡張をするための通信機器などを受注した。これによりウズベキスタンの情報通信インフラの高速・大容量化、および通信品質の向上が見込まれる。

同プロジェクトにおいて、豊田通商が同プロジェクトの単独主契約者として全体のとりまとめを行い、プロジェクトのスムーズな進行を図る。IIJはデータストレージおよび処理センターの構築案件において、同社で開発した省エネ型で高品質・高効率なコンテナ型ITモジュール「co-IZmo/I」の提供、クラウドプラットフォームの構築、およびウズベクテレコムのデータセンター運用担当者への教育などを行う。

NECは、ウズベクテレコムの通信トランスポートネットワークおよびデータネットワーク拡張案件において、これまで長年にわたりウズベキスタンの通信インフラを支えてきた経験を生かし、光波長多重通信機器の提供およびウズベクテレコムの運用担当者への教育などを行う。NTT Comは、ウズベクテレコムの国際データ通信ネットワーク拡張案件において、大規模通信ネットワークの機器提供およびウズベクテレコム運用担当者の教育などを行う。

4社は、同プロジェクトを通じて今後もウズベキスタンをはじめ中央アジアを中心に同地域における便利で快適な社会の実現と、持続的な産業発展に貢献していく方針。