AGCは1月27日、グループ会社であるAGCアメニテックのガラス工事積算システム「R7」を用いて、サプライチェーン間でガラスの品種や数量情報などのデータをクラウドで連携するトライアルを開始したことを発表した。23年上期中には本格的な運用を開始する予定。
R7はクラウドによるデータ連携を可能とするソリューションで、工事店と卸売店のガラス品種や数量情報などのデータ連携を支援する。手入力業務を削減し、見積もり作業の時間短縮や、入力の抜け漏れおよび間違いの防止など、サプライチェーン全体での業務効率化が見込めるという。事前に実施したトライアル運用においては、卸売店の見積入力業務が月間約20時間削減できたようだ。
同社は将来について、ガラスメーカー・卸売店・工事店の間でのデータ連携を促進し、正確かつタイムリーな情報のやりとりを実現することで、日本の建築ガラス業界のサプライチェーンの効率化と働き方改革の実現を目指すとしている。
日本の建築用ガラス業界では、工事積算工程において見積もり依頼や回答をメールまたはFAXを通じて行う場合が多く、サプライチェーン全体の業務効率化が求められているという。そこでAGCらはR7を開発し、クラウドによるデータ連携を可能とすることで、業務効率化を支援するようだ。