伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は1月25日、顧客管理プラットフォームSalesforceのシステム管理者向けにヘルプデスクと運用サービスを提供し、営業プロセスの継続的な改善をサポートする「定着化支援サービス for Salesforce」の提供を開始することを発表した。既にSalesforceを利用している企業を中心に展開する。
Salesforceは、セールスフォース・ジャパンが提供する、顧客や案件の管理などの営業活動を支援するクラウドサービス。自社の業務にあったアプリケーションをローコードで開発でき、設定も柔軟に変えられるため、ビジネス環境の変化に対応しやすいのが特徴だが、営業部門の変化に合わせたきめ細かい設計や設定を行う場合には、SalesforceやITの専門知識が必要なケースもある。
今回提供を開始する「定着化支援サービス for Salesforce」は、導入後に発生した機能や運用上の課題を解決して営業プロセスの改善を継続的に支援するサービス。ユーザーからの設定変更の依頼や問い合わせに対応するヘルプデスクと、システム管理者の業務を代行する運用サービスを提供し、Salesforceの利用定着を支援する。
運用サービスでは、ユーザーのアカウント管理やシステム環境の管理に加え、定期的なバージョンアップに関する情報提供や現行システムへの影響調査・検証を行う。サービスメニューごとに細かく価格を設定し、顧客の運用や要望に合わせて柔軟に組み合わせて利用できるため、専任のエンジニアがシステム全体のサポートを行う従来の方法に比べ、投資を抑えたスモールスタートが可能。また、システム負荷や運用上の問題の可視化などを行うコンサルティングも個別見積で対応するという。
なお、同サービスは、ソフトウェアの品質保証・テストを手掛け、Salesforceの運用サービスも展開するSHIFTと共同で提供する。
参考価格は、システム管理者やユーザーからの個別問合せへの対応を行う「ITヘルプデスクサービス」が270,000円(月20時間~)、業務改善施策として要望の上がった要件などをノンプログラミング開発で実装する「設定支援サービス」が400,000円(月20時間~)、システム管理者業務を代行する「Salesforceアドミンサービス」が担当者を固定しない場合は 940,000円/月~(0.5人月)、担当者を固定する場合は1,340,000円/月~(0.5人月)、現行の環境に大きな影響を与える可能性があるリリース情報を提供する「メジャーリリース支援リリース情報提供サービス」が270,000円/年~。
そのほか、年3回の定期メジャーリリースが現行の環境に与える影響をテスト環境で検証する「メジャーリリース支援シナリオテストサービス」がテストシナリオ作成費用(初回のみ)2,000,000円~、Salesforceのテスト環境での検証費用が660,000円/回~、操作マニュアル、業務マニュアルを作成する「マニュアル作成サービス」が400,000円~(30ページまで作成する場合)、システムの負荷や運用上の問題を可視化して定着化支援サービスの最適な組み合わせを提案する「Salesforce活用成熟度測定 コンサルティングサービス」は個別見積もり。