関西テレビとサンケイビルは1月25日、両社初の共同事業として大阪市・東梅田エリアに都市型データセンターを開発することを発表した。竣工後はオプテージが「オプテージ曽根崎データセンター」として運営する。2026年1月開業予定。
昨今は多くの企業や地方自治体においてDX(デジタルトランスフォーメーション)が進められており、クラウドサービスやインターネットへの接続性に優れたデータセンターの需要が高まっている。また、自社システム機器を地理的に分散させる災害対策を取り入れる企業が増加し、関西圏におけるデータセンターの必要性が今後高まると予想されることから、両社は今回の開発に着手するとしている。
データセンターの開発を行う東梅田エリアは、関西圏におけるパブリッククラウドのアクセスポイントやインターネットエクスチェンジの拠点に近接しており、低遅延で他拠点への接続性に優れたエリアだという。主要なメガクラウドやインターネットエクスチェンジとのアクセスポイントがある堂島エリアや心斎橋エリアから約3キロメートル圏内に位置し、オプテージの光ファイバーネットワークで当該エリアのデータセンターと直結して低遅延かつ安定した接続サービスの提供を目指す。
同データセンターはラックに引き込める回線事業者(キャリア)の制約を設けず、ユーザーは自由に通信環境の構築が可能になるようだ。また、高効率な空調システムや省エネ機器を採用して消費電力削減に取り組むとともに、関西電力が提供する再エネECOプラン(トラッキング付帯)を利用することで、実質的に再生可能エネルギー100%を達成する見込みとのこと。
免震設計、電源系統の冗長化、72時間以上の連続稼働が可能な非常用発電機、24時間365日の常駐管理などを備え、JDCC(日本データセンター協会)が定めるティア4に準拠した設計となる。