三菱電機は1月25日、2024年4月1日以降の新卒入社者を対象に、応募段階および選考段階でのさらなるジョブマッチングを行う「職種確約コース(事務系)」と「配属先指定リクルート制度PLUS(技術系)」の2つの制度を新設することを発表した。
同社は従来、事務系職種採用においては、採用内定後に適性や本人希望を踏まえて配属を決定する「オープンコース」を適用していたものの、配属職種の不確実性から選考応募時点での離脱や、入社後の配属希望とのアンマッチなどの課題が生じていた。その課題を解消するために、今般、技術系職種と同様に、応募段階および選考段階でのジョブマッチングを実施する「職種確約コース(事務系)」を新設する運びになったという。
また、技術系職種採用においては、選考段階において応募者の専門性と配属先のジョブマッチングを実施する「配属先指定リクルート制度」を適用していたが、応募者の知識・スキルなどのレベルを問わず入社後の処遇条件(給与・賞与)が画一的であることから、難易度の高い職務への応募意欲が阻害される状況にあったという。その対応策として、より高い処遇条件を設定し、難易度の高いジョブへ学生が応募・チャレンジできる「配属先指定リクルート制度 PLUS(技術系)」を新設した。
職種確約コース(事務系)では、「経理・財務」や「資材調達」、「人事・総務」、「法務・知的財産渉外」といった職種に対し、職種ごとに募集コースを設置。採用活動には、配属先となる職種の従業員が積極的に参加し、配属後の業務イメージなどを応募者と共有しながら、その職種に最適な人財を採用する方針だという。
また、配属先指定リクルート制度 PLUS(技術系)は、AI・データサイエンスなどの先端技術や、パワーエレクトロニクスなど、希少かつ高度な技術領域などを対象とし、人財獲得競争が激化している領域へ活用される。雇用形態は通常の新卒入社者と変わらないものの、入社後の処遇条件(給与・賞与)において通常の新卒入社者よりも高い水準を提示する方針だという。