gHacks Tech Newsは1月22日(現地時間)、「Windows 11 is getting ReFS support」において、最新のWindows 11 Insider Buildには従来のファイルシステムフォーマットであるNTFSに加えて、新たにResilient File System(ReFS)のサポートが追加されていることが分かったと伝えた。
ReFSはMicrosoftが開発した新しいファイルシステムで、Windows Serverで利用可能になっているが、クライアントのWindows向けに展開する計画は発表されていない。Windows 11 Insider Buildでは隠し機能として実装されており、サードパーティ性のViVeToolなどを利用することで有効化できる。
ReFSは大規模なデータセットを扱うストレージシステムの基盤としての利用を想定して、Microsoftが開発した新しいファイルシステムである。高い可用性とスケーラビリティを実現していることに加えて、パフォーマンスが要求されるワークロードや、仮想化されたワークロードに向けた新機能を備えている。
NTFSは最大ファイルサイズおよび最大ボリュームサイズがそれぞれ256TBであるのに対し、ReFSはそれぞれ35PBまでサポートする。その他、NTFSがサポートしていないReFSの新機能としては次のようなものが挙げられている。
- ブロックの複製
- スパースVDL
- ミラー高速パリティ
- ファイルレベルのスナップショット
ReFSに関する詳細は、Microsoftによる次のページにまとめられている。
Windows 11におけるReFSのサポートは、Insider Previewビルドを調査していたTwitterユーザーの @XenoPanther 氏によって発見されたという。ただし、現時点では隠し機能となっており、通常の手段で有効化できず、有効にするにはサードパーティ製の「ViVeTool」というツールを使用する必要がある。
ViVeToolは、Windowsのさまざまな機能を個別に有効/無効を切り替えられるコマンドラインツールであり、各機能に対してMicrosoftが割り当てたIDさえ分かれば隠し機能でも有効にすることができる。ReFSを有効化するためのIDは「42189933」となっている。
gHacks Tech Newsによると、NTFSからReFSへの直接の変換はサポートされておらず、OSの初期セットアップ中のみReFSを選択できる可能性が高いという。現時点では、Microsoftは公式にWindows 11でのReFSのサポートについて発表していないため、将来的にこの機能を一般ユーザーが利用できるようになるかはまだ分からない。