国内でのメタバース活用の動きが活発だ。IT業界をはじめ、さまざまな企業が関連するサービスや技術を提供しはじめており、実証実験などで効果的な活用シーンを模索している。
メタバースの特徴としては、仮想空間上に人々が自由に参加・交流し、NFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)を介してデータや通貨などの取り引きできる点が挙げられる。また、最新のCG技術を用いてリアルに再現された人や街並みのほか、3D空間やアバターによる新たな表現なども目を引く。
だが、2022年4月オープンのバーチャル秋葉原のメタバース空間を作成するなど、企業・自治体の3DCGやメタバース活用を支援してきたキャドセンター 取締役社長の橋本拓氏は、「3D空間を提供する側からすればアウトプットに大きな違いはない。メタバース成功のカギを握るのはコミュニティだ」と指摘する。
企業がメタバースをビジネスに生かし、マネタイズにまでつなげるにはどうすればいいか、3DCGのプロである橋本氏に話を聞いた。