ライボの調査部門であるJob総研は1月23日、682人の社会人男女を対象に実施した「2023年 上司と部下の意識調査」の結果を発表した。
上司がいる回答者586人に「上司から熱量高く叱られた経験」について聞くと、「経験あり」が38.6%、「経験なし」が61.4%と、叱られた経験がない人が倍近く多い結果となった。また、これを年代別で見ていくと、叱られた「経験あり」の回答は20代が24.8%、30代が46.1%、40代と50代が共に49.2%と、年代が上がるごとに「経験あり」の回答が多く、最も叱られた「経験がない」のは20代の75.2%だった。
「適切な場面において上司から叱られること」について聞くと、「叱られたい」が3.0%、「どちらかといえば叱られたい」が16.0%で、合算した19.0%が「叱られたい派」と回答。一方、「叱られたくない派」の回答は81.0%で、前出の「叱られた経験の結果」とは真逆で、年代が上がるごとに「叱られたくない派」の回答が多く、「叱られたい派」の回答は20代が最も多い回答結果となっている。
「叱られたい派」と回答した129人にその理由を聞くと、「自分の成長につながるから」が68.2%で最も多く、次いで、「自分をみてもらえている気になるから」「客観的な評価が欲しいから」が同率で48.1%だった。
上司から叱られることで仕事に対するモチベーションの変化を聞くと、「上がる」の4.5%、「やや上がる」の17.7%を合算した22.2%が「上がる派」と回答。年代別では「上がる派」の最多回答は20代で26.4%、次いで30代が23.0%、50代が16.9%、40代が14.2%の回答結果となっている。
対して、部下がいる171人に「部下に熱量高く叱った経験の有無」を聞くと、「経験あり」が34.7%、「経験なし」が64.3%だった。叱らない理由は、「時代と価値観が違うから」が40.0%で最多回答となり、次いで「叱る内容がないから」が35.5%、「ハラスメントを気にしてしまう」が30.9%で、上位3つの回答結果となっている。